ハーブや園芸に関すること

あなたにも出版できる 〜 ハーブ本

ハーブの本を出版してみよう。なに、そんなに難しいことじゃない。やり方は教えてあげるよ。

まず決めなきゃならないのはタイトル。初心者向けで、楽しく読めて、一通りのことが解る、という感じのタイトルを考えよう。初めての、とか、入門、とかの単語がいいけど、既に同じタイトルが出ている可能性がある。なるべくオリジナルっぽくしたいし、ここが知恵の出し所。装丁とか、表紙のイメージも同時に考えておこう。ハーブの写真だと図鑑風になるし、料理やティの写真だと利用方法中心の本に見えてくる。この際片っ端から入れてしまえってのもアリだけど、構図を工夫しないと汚くなる。どうするかな。本の出版なんか難しくないとかいいながら、のっけから悩みを抱えてしまったぞ。

最初の方のカラーページで読者を惹きつけよう。美味しそうな料理で2ページ、色の綺麗なティと飲み物(カクテル)で2ページ、気の利いたクラフトで2ページ。自分でアレンジするのに自信が無ければ、イタリアンとかフレンチのレストランとタイアップ。海外のハーブガーデンに取材費かけて行くも良し。ここに力を入れねば。

本文(?)はまず食べることから始めよう。料理については、ローズマリーを使ったグリル、レモングラスを使ったエスニック、ナスタチウムを使ったサラダは定番。ロケットサラダ、アンディーブもいいね。イタリアンパセリとかチャービルとかなら、何かに振り掛けるだけでそれなりになる。料理本じゃないから細かい手順なんかは要らない。切り方は食べやすいようにってしとけばいいし、味付けも好みでってことにしておく。むしろ、ローズマリーは肉と合う、というようなことを強調するわけだ。もともとクセのあるから、人によっては好みじゃないかもしれないし、素材としての香りの強さとかも全て同じじゃないから、分量をきっちり決めることなんかできないんだから。

続いて、ティ。カモマイル、ミント、マロウを使ったフレッシュのティから。マロウはレモンを絞ると色が変わる、てのもいい話題だ。フレッシュティは自分で育てなければなかなか味わえないというのもポイント。ドライのティについては、まずカモマイルでフレッシュとの味の違いをちょっと入れておく。定番はローズヒップ、ハイビスカスかな。ついでに、砂糖の代りにステビアを紹介。これらのティはそれぞれの効果を添えておこう。面倒だったら、気持ちが落ち着き、身体にも良いってことでも差し当たっての問題は無い。そうそう、酒類もあるね。ハーブワインやハーブ酒(焼酎で漬け込む)、ミントジュレップとかのカクテル。力を入れすぎると誤解されそうだから、一つ二つ。

忘れてはならないのはアロマテラピー。道具と主要なオイルの説明くらいでいいだろう。アロマテラピーはそれだけでも本が書けるくらいのものだし、深追いはしないで軽い紹介にとどめておく。蒸気の吸引とかフットバスなんかを載せておくと丁度いいかも。同じようなレベルで扱うのはクラフト。リース、タッジーマッジー、キャンドル、石鹸。定番のラベンダースティックも外し難い。ここのセクションの主役はやっぱりラベンダーでしょう。ポプリはアロマテラピーで紹介してもいいし、クラフトで扱ってもいいね。

育て方。トピアリー仕立てのローズマリーとか、木樽に植えたラベンダーなんかの写真をまず載せる。それから用土の紹介。赤玉と腐葉土を混ぜるか、ハーブ用の土を使うように。アルカリ性にするために、花壇だったら消石灰を撒いて一週間おいておく。苗の選び方。徒長してない奴で、土も見ること、ポットの底を見ること。種を買うときは日向に陳列された奴は避ける。挿し木、挿し枝。ミント、ローズマリー、バジルとか。発根発芽の促進剤を紹介してもいいかもしれない。

本編としては、ハーブ50種類の紹介といこう。50種類となると多いように思うかもしれないけど、実際大した事は無い。我が家にだって20種類くらいはあるし、著名なものを並べていけば軽く50くらいは突破するもんだ。100となると面倒だけど、50なら大丈夫。それぞれの写真と、季節(播種時期・開花時期・収穫時期)は共通のレイアウトにしておく。できれば学名も載せておきたいけど、間違えるのも危険だから、英名で誤魔化す手もある。利用方法と育成上のポイントを書けばスペースは埋まる。ものによってはバリエーションがあるわけで、ミント・センテッドゼラニウム・ラベンダー・ローズマリー・セージとかはいくつかを紹介しておくと良かろう。

巻末にはハーブガーデンハーブショップの連絡先を並べておく。多少手間はかかるけど、先方も宣伝になるから、電話で聞けば答えてくれるだろう。できるだけ全国を網羅しておきたい。面倒だったら、和製ハーブの紹介で茶を濁す手もあるにはある。そして、編集後記みたいなもの。自己満足だけど、そりゃ書いときたいし。

さて、こうして見てみると、なかなかのボリュームになりそうだ。広く浅く扱うつもりで、ページの構成を考えなきゃならないかな。物がハーブなだけに、硬派でいくよりは軟派でいく。学術的なアプローチよりは、まず見た目にこだわったエレガントなものがベター。写真を多めにしていけば、文章は減っていくし、文章も見栄えにこだわるなら、大き目の文字で字数を減らしておく。どうだ、一丁上がり。

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