ハーブや園芸に関すること

始めてみようと思うなら 〜 最初に

ハーブを育てる。まず最初に心得るべきこと。何事も、最初からうまくはいかないと心得る。
1年間が1サイクルで、何サイクルかを経験しなければならないのだから、時間がかかることを心得る。
焦って何かをしても効果が出るのは遅いし、逆に手を打っても止まらない事だって沢山ある。植物は話し掛けてても答えてくれないし、そのくせ、結構頑固で勝手気侭だったりする。動物のペットのように馴れてくれるわけではなく、こちらが慣れてやる必要があるんだ。のんびりゆっくり、でも沢山気を使う、けどやっぱり焦ったりしない。自分なりに付き合っていくペースができると良いよね。そんな風になるには時間がかかるし、時間がかかるもんだと思っていればそんな風になれる。んじゃないかな。

そしてもう一つ心得ること。地域も日当りもスペースも、人によって異なるのだから、園芸書や先生の言う通りにするより、もしかしたらもっと適した方法があるかもしれないと心得る。自分のケースに応じたアドバイスを貰うことが大事と心得ること。全部自分の責任で、時には勇気を奮うべきと心得る。あなたの庭も、あなたのハーブも、他に同じ物なんか無いんだから。相談すること、質問することを恥じることは無い。けどね、そのためにやるべきことはあるんだ。その後にやるべきこともあるんだ。お礼とかそんなんじゃなくって、ちゃんと学んで活かしていくことだよ。

プランを立てる。できれば。庭をハーブ園にするのか、ベランダでキッチンハーブを育てるのか。そんな程度のことでいい。ハーブガーデンに行ってみる。園芸店に行ってみる。図書館に行ってみる。本を買ってみる。調べてみて、自分のやりたいことを探す。食べるために育てるとか、使うために育てるとか、育てるために育てるとか、何でもいいから育ててみるとか、とか、とか。もちろん、思い付いたことを全部やってみるのでも構わない。やりたいことがはっきりしている方が、きっときっとプラスになると思うし、やりたいことを見つけるためなら、それを意識しているかいないかは大きな差になると思うし。

忘れてしまいがちなことにこそ、気をつける。意外に園芸書とかが説明してくれない落とし穴だってある。いきなり具体的な例だけどさ、ゴミの処理って、なかなか大変なんだぞ。剪定した枝とか、枯れてしまった幹とか。土は燃えないのだから、燃えるごみと分別するなら、本当は根を洗った方がいいわけだし。あまってしまった鉢の処分。始めた頃にあれもこれもと鉢を増やして、結局後で余ってきた人間が言うんだから間違いない。困ってるんだ。誰か貰ってくれないものか。土が入っていたビニール袋も困る。壊れた道具も困る。

そう、道具。道具を揃える。どうしても必要なものからあげていこう。鉢、土、ハーブ、当たり前。スコップ、剪定ハサミ、ジョウロ(または散水ホース)、必須。鉢底ネット、支柱、土入れ、便利。霧吹き、箸、バケツ、軍手、エプロン、椅子、紐、廃物利用で充分。種まき用具、肥料、活性剤、蚊除け、必要に応じて。園芸店だけじゃなくって、釣り道具店とか、100円ショップとか、色々回ってみるといい。安いものほど壊れやすく、高いものほど手になじむ。そりゃそうだけど、予算もあるしさ。道具とか形から入るっていうのも大事だから試せるのなら試してみるといい。

それでもって、季節を考えよう。さあ始めるぞっていきなり言っても、タイミングっていうか、始めるのに相応しい季節ってもんもあるからね。別の言い方をすると、始めるぞって思ったその時の季節に合ったことをやるように気を付けよう。終わりかけた苗や鉢を手に入れても、あんまり楽しくないと思うぞ。これもそれも、経験者が言うんだから間違いない。バジルが良いって、秋口にいわれたって初心者じゃ気づかないだろうってんだ。

てなことで、なんだかんだ言うけどさ、失敗から学ぶんだから、恐れずにチャレンジしよう。

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