ハーブと花の写真講座

おまけ 〜 サンプル写真集

おまけと言うべきか、何と言うべきか。ここまで説明してきた内容にはないこととか、発展形とか、そういうものをサンプル写真に添えて紹介してみましょう。

偶然か狙いか

前ボケ
盛大なる前ボケの中にローズマリーを1輪。
もはや説明するまでもありませんよね。ただもう画面をボケで埋め尽くしてやろうかと思って撮った1枚。ローズマリーの巨大な株の中で、ちょうど良いポジションで咲いていた花のおかげです。
この写真に関しては、最初からこういう写真が撮りたかったわけではなく、株の周りをうろつきつつ、どうやって撮ろうかと考えた結果、ふと思い付いたアイデアによるもの。ボケ具合もさることながら、レンズのワーキングディスタンスも考慮しながら、それなりに狙いすまして確認しながらという、自分としては珍しく時間をかけた一品。


コントラスト強調
逆光でのセージ。この写真については、光の回折と花弁の透過光がメインとなっていますが、それとともに、影も主役級として扱ってみたものです。ユニークな形の特徴を活かし、コントラストを演出。もっと影の印象を強めたかったところ、日差しが強く花弁を貫いていて、この程度に納まってしまった。
結果として、花の形の表現はやや損なわれてしまっていますが、狙いとは異なるところなので致し方ありません。また、右下の蕾では回折現象が現れており、輪郭のみの脇役になっています。


ローズマリーと蝶
ローズマリーと蝶。ブレまくっています。シャッタースピードに対して被写体の動きが激しいときに起きる「被写体ブレ」ですが、動物である蝶だけでなく、風の影響でローズマリーの枝もブレてしまっています。
ところがこの写真、単にブレているだけではないのです。蝶の触覚がある瞬間でピタリと止まり、眼も比較的はっきりとブレずに写っています。ただそれだけでこの写真は面白い写真となってくれています。
この写真に関しては、完全に偶然の産物。えいやっと撮ったら、こんなん出ました。

結局のところ

写真は枚数を撮っていってナンボ、てことになりますね。練習すれば腕も上がるし、偶然の産物に出くわすことも多くなりますから。歌じゃないけど、花の寿命なんてそんなに長くもないので、ここぞという時には、できるだけ惜しまずにシャッターを押したいものです。フィルム代の要らないデジタルカメラ、ちょっといい機種にして、どんどん使ってやりましょうよ。

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