PCやネットワークに関すること

インターネットの歩き方 〜 ホームページを持つ

ホームページって言葉が何を指すかを厳密に考えると、少々面倒くさい議論をしなければならないのです。もともとの定義が曖昧なだけでなく、言葉が一人歩きしてしまっているためです。言葉の意味を突っ込んでいくことはここでの目的ではありませんので、広い意味の方を採用し、不都合が無い限り、一般的使われているであろう意味としましょう。さて、このホームページ、誰でも簡単に持つことが出来るようになってきましたね。ほとんどお金もかけずに、比較的楽に設置することができます。そんな状況ではありますが、またまた御節介ながら、初心者向けに手の出し方を解説してみましょう。

まずは、設置場所を確保します。プロバイダに加入しているなら、まずそこを当たってみてください。接続料金の範囲内で、つまり会員へのサービスとしてホームページ領域が提供されている場合があります。その場合は、何か事情でもない限り、使わせてもらうのが良いでしょう。プロバイダによっては追加料金が必要な場合もあります。料金負担が嫌なら、無料でホームページを持たせてくれるサービスを探すことになります。探し方は色々ありますが、検索サイトにキーワードを入れ、これらのサービスを紹介している情報を探しましょう。同じ「無料」でもサービスの内容は相当違いますし、アクセスのスピードとか、混雑状況とか、メンテナンスのやり易さなど、まさに多種多様です。無料だから劣悪、なんてところに引っ掛からないようにしたいものです。できるだけ、客観的に評価を下しているような情報を得るようにします。そのサイトから発信されているページを見れば、雰囲気が伝わるかもしれません。

設置場所が確保できたら、ホームページ作成ソフトを確保しましょう。エディタを使って、タグを手打ちで作っていくのも一つの方法ですが、初心者向けではありません。ホームページ作成ソフトも、いくつも種類があります。極端に言えば、どれを使ったとしても機能としては大差はありませんから、むしろ「好み」で選んだほうが良いと思います。何かしら持っていたら、例えば、パソコンを買った際にバンドル(同梱)されていたとしたら、それを使いこなすまで使ってみると良いでしょう。これらのソフトを入手すれば、HTMLを覚えるとか、手で打ち込むとか、そういう面倒から開放されます。ブラウザは、MSのインターネットエクスプローラか、ネットスケープのナビゲータ(コミュニケータ)が世の大半を占めるから、これらを準備しましょう。

そうそう、もう一つ、できればグラフィックソフトを準備したいですね。デジタルカメラを使うのなら、フォトレタッチと呼ばれる機能も必要でしょう。自分でイラストを書くなら、CAD的な機能の強いものが欲しくなります。これらも使い勝手などは慣れの問題なので、自分で気に入ったものを調達しましょう。必ずしも売り物だけではなく、フリーウェアなどでも優秀なものがあるようです。サウンド関連はそれほどの必要性はないと思われます。音楽の流れるページもありますが、時として傍迷惑だったりします。

そうでした、忘れてはならないことがあります。ページのURL(つまりはファイル名)は英数字のみにして、漢字とかは使わないように注意してください。インターネットの基本ともいうべきことなんですが、最近は技術の進歩(?)により、もともとは許されないようなことでも正しく処理されてしまうようになってきています。例えばファイル名のつけ方など、うっかりしないように気を付けましょう。英数字のみにしたつもりでも、特殊な文字は制限されるので、やはり注意が必要になります。ページの本文としては漢字は構わないけど、半角カタカナは御法度になっています。ホームページ作成ソフトはこの辺をチェックしてくれると思いますが。


ここまでが最低限必要な準備となります。もう一つ大事なことを忘れないようにしましょう。ホームページのテーマとコンセプトです。何を伝えるのでしょうか、見せるのでしょうか。練習のために作ってみるのでしょうか、もちろんそれでも良いのです。個人的に画像ファイルをやり取りするためでしょうか。ここでは、何かしらの情報発信をする目的だとして、ここからの話は進めていこうと思います。

テーマを何にしますか。それこそ、ホームページを持つために、あなた自身が決めるべき、最大のポイントなのです。絶対におろそかにしてはなりません。テーマが決まらない場合はどうするのでしょうか。仕方が無いから、自己紹介とか日記とかでも置いておくことになります。読書感想文や食べ歩き記録なんかでもいいかもしれません。独り善がりで全然構いません。ただし、親しい人以外への宣伝は控えましょう。自己紹介ページを作って、「見て下さい」と言っても、赤の他人にとってはあまり興味を惹かないものです。当面は練習と割り切った方がいい場合は多いようです。

ホームページのテーマを決めたら、全体の構成を考えておきます。いきあたりばったり作戦もありますが、最低でも目次みたいなものを考えておくべきです。ここで出来るだけ構造をはっきりさせておかないと、後で混乱することになります。作成ソフトを使えば自動的に処理されていきますが、リンクがスパゲティのように複雑になると、作るのもつらいし見るのもつらいことになります。もちろん、逆にこれを面白みとしても構いませんが、相当センスが要求されると思いますよ。目次が出来たら、これに合わせて、ページの雛形も作ると良いでしょう。全体を通じたイメージを統一する目的もあります。必ず各ページの再下段に目次を付けるとか、トップページへのリンクを置くとか、そういうページはまとまりがあるように見えてきます。小テーマ毎にバックグラウンドを変えるっていう手もありますね。

テーマに合わせて、内容を充実させていき、ある程度の形になったところで、いよいよ一般公開です。検索サイトに登録してみましょう。ホームページ作成では、メールの発信に比べて、制約事項はぐっと少ないものです。メールは相手の手元まで「届ける」ものであるのに対し、ホームページは誰かが「訪れてくる」ものだからというのがその理由です。TVの放映では規制されていても、映画であれば許可されるように、多少緩やかに考えて構わないわけですね。


より良きページオーナーであるために覚えておきたいことです。

他のページへリンクを張る場合は、できるだけ事前に確認しましょう。先方にメールで承諾を得るのがベストです。検索ページから飛べる先のページなら、普通はリンクしても問題は無いと考えられますが、リンクに関する考え方も人それぞれです。もしリンク先からの苦情があったら、言い返したりせずにリンクを外すのが正しい措置です。自分のページへのリンクを張ってもらうことについては、どうぞ御自身で考えてください。リンクしてくださいと申し込んでも、受けてもらえるかもわかりませんよね。検索サイトへの登録を行って、後はしばらく様子を見るのが得策かもしれません。

ページの更新はできるだけ頻繁に行いたいものです。もし更新が間に合わないのなら、次回更新予告でも付けておくとリピーターが増えると期待されます。更新された内容をリストアップする「What's New」のページを置くことも推奨されます。自分に対するプレッシャーにもなりますけど。

著作権とかにも充分注意しましょう。当り前です。楽しみでやるホームページ作りなのに、誰かに訴えられたりするようでは、意味がありませんしね。インターネットとかPCとか著作権とかに「強い」人で、相談に乗ってくれる人がそばにいてくれると助かります。そういう仲間を増やすのもいいかもしれません。しかしやはり、自分のホームページでトラブルがあった時は、対処すべきは自分だと考えてください。それこそが良きページオーナーになる一歩目です。その上で、味方がいればなお安心というわけです。

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