アプリケーション

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インターネットでできることって何だろう。

何でもできるなんて言うわけにもいかないか。
インターネット上で提供されるアプリケーションもしくはサービスに付いて超簡単に紹介しておこう。言葉を定義すると言う意味では厳密に統一が取れていないところもあるけれど、少なくとも意味が通じるとは思う。

Eメール
文章を書いて送付する仕組み。ファイルを添えて送ってやり、そのファイルを開けてもらうことで、図形や音声も送れることになる。Eメールソフトによってはこういう機能をウリにしているものもあるが、多くの場合双方で同じ方法(つまりはメールソフト)を使わねばならない。メールはサーバー同士の転送を繰り返していくため、巨大なものを送ったりするのは中継マシンに迷惑となる。
あるアドレスに対してEメールを発信することで、登録した多くの人に一斉に配布される仕組を利用したサービスをML(Mailing list)と呼ぶ。趣味や仕事などで共通の話題がある場合などにMLを活用することで、多くの人とのやり取りが簡単にできる方法である。

NetNews
インターネット上で、誰でもが書き込みでき、誰でもが読むことができる一種の掲示板のようなもの。内容に応じていくつものニュースグループがあり、興味のあるものを購読することで、タイムリーかつ深い情報を得ることができる。ただし、論争も起き易く、相当異質な印象を与えてくれる場でもある。NNTP(Net News Transfer Protocol)で配信が行われ、自分の近所のNNTPサーバーに対して、専用ソフトで接続することで見ることができる。
上記のMLは登録された人達の間にクローズしたやり取りだが、NetNewsは全世界的にオープンなものである。バックグラウンドの異なる不特定多数を相手にするので、充分な注意をしなければならない。

telnet / terminal
いわゆる端末ソフト。遠隔地からコンピュータ(大型機もしくはワークステーション)を操作するもの。使い方次第では結構色々なことができるのだが、使い易さでは機能に応じた専用ソフトに及ぶはずも無く、開発者用とでも考えたほうが良かろう。

ファイル転送
ファイル転送は、FTP(File Transfer Protocol)という方式が主。そのままFTPと呼んだ方が話は早いだろう。FTPサーバーに対して、クライアントソフトを用いてファイルの送受信を行うことになる。メールと異なり、ファイルサイズが大きくても、途中の中継マシンに迷惑をかけるものではなく、スピードも速い。

チャット
リアルタイムの会話(文字ベース)をチャットと呼ぶ。これをサポートするのはIRC(Internet Relay Chat)。キー入力が遅いとつまらない、ということくらいしか知らないので割愛。

CUSeeMe
コーネル大学で開発されたTV電話のインターネット版。TV電話機能はもっと良いものが出来ているのだろうと思うのだけど、これしか知らないので紹介できない。名称が「see you, see me」になっているのはお気付きですね。

Ping / Traceroute
IPアドレスか、ドメインネームが分かっている場合、相手のマシンまでの透過的な接続ができているかを調べるツール。直接繋がっているか、と言い換えても良く、例えばサーバーマシンとクライアントマシンの間の接続をチェックしたりという使い方になる。Pingは相手マシンの応答のみを確認するもので、Tracerouteは途中のルートを確認することもできる。(注意:Pingが通らなくても、Eメールは中継されて届く)

whois
サーバーからユーザーの登録状況などを引き出すサービス。要するにデータベースアクセスなんだけれど、サービス名が示す通り、基本的にユーザー登録内容だと考えるべし

Finger
サービスってほどでもないかもしれないけれど、サーバーに対して、ユーザーが最近アクセスした状況を知ることができる。なんだか分からない説明だな。実際は、Fingerを使うと、Eメールが届いたかどうか、見たかどうかがおおよそ分かるという使い方になる。

WWW (World Wide Web)
既に御存知のWWW。ホームページが見られる「あれ」である。http(Hypertext Transfer Protocol)という方式で情報のやり取りをし、内容に応じてブラウザが美しく表示を行うわけだ。音声・画像はもちろん、ブラウザ上でプログラムも走るものだから、何でもできると言うのに近付きつつある。

その他
ここでは取り上げなかったアプリケーションもまだまだある。また、電子マネーやインターネット網を用いた国際電話などの新しいサービスも出てきている。既存のアプリケーションの上で動くものとそうではないものとがあるわけだが、やはり深追いは避けよう。



実際に多くの人が使っているのはEメールとWWWだけなのだろうし、この2つだけで他の多くの機能をカバーできてしまうから、わざわざ覚える必要が無いと言えば無い。それを言っちゃあおしまいか。