ドメインネーム

戻る

ドメインネームという言葉はよく聞くことがあると思う。

難しいものではないのだから、説明も簡単に済まそう。

ドメインネームとIPアドレス
ドメインネームとIPアドレスの関係は、名前と電話番号のようなものである。電話番号は覚えてしまえば良いとはいえ、数字情報では覚えにくいし、直感的にどういう相手かを想像することなど無理に等しい。人間としては、当然名前を使いたいということになるだろう。人名を指定して電話をかけられるのなら、扱い易さはずいぶんと違う。そもそもの、ドメインという概念は、ネットワーク上におけるコンピュータのグルーピングだと考えておけば良い。インターネット上での仕組みは、電話交換機のそれとは全く異なるから、技術的には正しい比喩にならないが。

素朴な疑問たち
こんな疑問を持ったことはないかな。ちゃんと答えられるか自信も無いけど。
DNS(Domain Name Service)
DNSは、ドメインネームからIPアドレスを調べることができるサービスである。DNSサーバーに対して、ドメインネームを伝え、対応するIPアドレスを知ることができる。逆にIPアドレスからドメインネームを知る「逆引き」もできる。もちろん、ドメインネームとIPアドレスの関係をDNSのデータベースに登録しておかなければならないが。DNSは、互いに尋ねあったり情報交換を行うことで、単独マシンに登録されているデータベース以上の情報を使うことで、カバーする範囲が広がるようになっている。

ドメインネームの記述形式
御存知の通り、ドメインネームはいくつかの単語が「.」で繋がった形式になっている。後ろから、国・組織の形態・組織の名称・組織内の部署等の名称、というような形である。国の表現はISOに準拠することになっている。組織の形態は、例えば、、ac(学術研究期間)、co(企業)、go(政府機関)、or(その他の組織)、ad(ネットワーク・プロジェクト)というようになっている。これらには例外があり、多くの例外は、こうした取り決めが為される前に取得されてしまったドメインネームだから、という理由である。国に関しては、米国は何も付かないし、英国はukが使われる。NTTは本来ntt.co.jpとなるべきところが、しばらくの間ntt.jpを使っていた(同様の例は kek:高エネルギー加速器研究機構)。

ドメインネームの申請
ドメインネームは管理機関に申請することで使うことができる。特に米国では審査も行われず(早い者勝ち)、数十ドルの支払いで使い続けることができる。思い付くドメインネームを申請しておき、実際に使いたい(使うべき)立場の人に対して高値で売るという話もある。日本国内の場合は審査があるので無茶はできないようだ。米国でドメインネームを申請しておき、国内にサーバーを設置して運用することもよくあること。ドメインネームは住所のようなもの、と上述したが、実のところ物理的な場所は全く意味を成さないのがインターネットである。申請をしたい場合は、まず使用可能かどうかを調べておき、手続きをするのだが、手続き代行をしてくれるサービスがあるから、それを利用したほうが楽だろう。

ドメインネームの調査
ドメインネームが使われているかどうかなどは、InterNICでのJCNICでの確認ができる。特にInterNICでは、早い者勝ちとなっているがために、不思議な状況を目にすることができるだろう。ドメインネームと商標権の問題なども取り沙汰されているようだが、まるで邪魔をするかのように確保するのは止めて欲しいものだ。

あてずっぽう
もう解っているだろう。あてずっぽうでドメインネームを入力しても大概当たるものだ。国内の企業のホームページなら「www.hogehoge.co.jp」でほとんどヒットする。そして、もうひとつ解ってくれただろうか。ヒットしたとしても、本当にその企業のホームページかどうかは、特に.comドメインの場合は疑わしいことになる。まして、記載している内容によっては、取り違えてしまうこともありえるってわけだ。有名な話では「www.nintendo64.com」なんて全然関係ない企業が持っているし、他にも、ドメインネームを早い者勝ちで取られてしまったがために、結構苦しい名前での運営を余儀なくされているケースもある。

そうそう、まさか間違えないとは思うけど、ドメインネームはすべて、半角英小文字で記述される。最近ではドメインネームを日本語(漢字)で扱うという動きもある。世の中は絶えず変化するものだ。