プロトコル

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直訳すると「議定書」。条約に準じるものになるのかな。
ネットワークの世界では、通信手順を意味するものだ。

プロトコルは、サービスとの関係が深い。サービスに応じたプロトコルを使うという意味では、概念的なことを言わなければ、イコールだと決めつけても良いかもしれない。必然的に、サービスの説明と重複するところが多くなる。

TCP/IP (Trandfre Control Protocol / Internet Protocol)
これがベースになる。IPはインターネットプロトコルだから、正にインターネットでござるし、TCPはトランスファーコントロールプロトコルだから、ね。推して知るべし。IPとTCPは一体で動くものだが、一般にはTCP/IPと一つのもののように扱われる。他のプロトコルはこれを利用してデータの交換を行っている。
TCPと同じレベルでUDP(User Datagram Protocol)というのもあるんだけど、気にしないでください。

PPP (Point to Point Protocol)
PPPは電話回線経由でインターネットに接続するためのプロトコル。モデムを使って、プロバイダ(接続サービス会社)へ接続するためにはこれが必要になる。専用線接続ならば不要なので、「自宅でインターネット」という人が使うものだね。

SMTP/POP (Simple Mail Transfer Protocol / Post Office Protocol)
電子メール関連のプロトコル。

FTP (File Transfer Protocol)
名前がそのまんまだし、プロトコル名がサービス名にもなっているから、説明も不要だろう。使うときに気を付けなきゃならないのは、ASCII形式とバイナリー形式の違いくらいかな。

NNTP (Net News Protocol)
ネットニュースの伝送に用いられる。とんでもなく大量のデータが流れる可能性があるものでもあり、通信データ量の面でも、保存ファイルサイズの面でも、サーバーには大きな負荷がかかる。管理も結構面倒なようだし、素人は手を出しちゃなんねい世界かもしんね。説明になっていないな。

HTTP (Hyper Text Tranfer Protocol)
出ました、WWW。HTTPは、WWWで表示すべき(つまりはホームページの)データの送受信を行うもの。複雑な表示がされるページがあったとしても、それはページの記述とブラウザの機能によるものである。データ転送の仕組としては非常に簡単で、クライアント側からデータのリクエストを行い、サーバーがそれに応答するだけのもの。大容量データの転送も可能。

PPTP (Point to Point Tunneling Protocol)
インターネットのTCP/IPを利用し、ローカルなネットワーク上を流すようなデータを、遠隔地のネットワークまで送り込む方法である。マックにしてもウィンドウズにしても、通常ネットワーク上を流れているデータはインターネット形式ではない。遠隔地と繋ぎたい欲求を満たすために、データをインターネット形式に変換して送信し、受信した側で復元する方法をとるわけだ。これをPPTPとかIPトンネリングと呼ぶ。流れるデータをほとんどすべて交換するところがミソで、使っている立場としては、すぐその辺にプリンタやらファイルサーバーやらがあるような使い勝手になる。

TCP/IPやPPPのレベルだとプロトコルは難しいものに見える。より身近なPOPやHTTPだと、プロトコルはずっと簡単で理解し易いものだと思って欲しい。