インターネットできる? できない?

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それを言っちゃあおしまいよ。というのがインターネットが「できる」とか「する」とかの発言。

きちんとした理解をしている人が言ってくれたりすれば、含蓄があるかもしれないけれど。

ついに僕もインターネットできるようになりました。
それは凄い。どういう風にやっているのか、是非教えて欲しい。もしかして64kbpsくらいでケーブルの中を走っているとか?

そうやって揚げ足が取られるわけだけれど、「できる」発言をする人にとってみれば、何かしらの嫌味をいきなり言われただけのこと。似たようなもので「ISDNできる」てのもあって、キャッチコピーを鵜呑みにしてしまったようなものか。揚げ足を取る側としては、何も分かっていない人間を軽蔑するということもあるだろうけれど、好意的に受け取ってやれば、もっとちゃんとした理解をするように努めなさいよってことでもある。実際は前者、つまり軽蔑するほうが強かろう。ニフティからもインターネットできるようになった。インターネット側の(変だけれど、実際的確でもある表現)人達にとっては、これがまた頭痛の種と言うか、気に障ると言うか。

できる発言は言うまでもなく、理解をせぬままに言葉を間違って使うケースが多い。RFCに準拠して正確な表現を取れとまでは言わないまでも、明らかにおかしい表現が散見される。間違えやすいこと、もしくは、実際に間違えた事例があったことなど、いくつかを挙げておく。

インターネットに繋ぎたい
もちろん、この言葉自体がおかしいわけではない。ただし、Eメールを使っている人が言うとなると話が別になる。Eメールが使えるということはインターネットに繋がっているわけなのだから。たいていは、WWWのホームページが見たい、と言う意味で、結局のところブラウザソフトをインストールしたいということなんだろうけど。

ホームページを立ち上げたい
ホームページって言葉自体が何を示すか、そこは敢えて議論しないことにする。そうだとしても、WWWサーバーを立ち上げることと、ホームページを作る(書く)こととが混同されているような印象を与える。ホームページは記述するものだし、それを置くサーバーは、新規に立ち上げるか、すでに稼動しているものに領域を確保するか、それでいいわけだしね。

文字化けが起きる
これは、少し突っ込んだ話になるのだけれど、化けているように見えても、本当に化けているケースは少ないもの。Eメールで添付書類が復元されずに、文章中に記号が羅列されることは化けているわけではない。文字フォントや日本語コードの設定違いは、化けていると言えなくもないけど、データが壊れてしまう類ではない。この辺までのところはユーザー側で対応できて欲しいことでもあるな。

アドレスが欲しい
これも、この言葉自体がおかしいわけではない。おかしいのは、何のアドレスかがわからないことである。インターネットに接続したいからアドレスが欲しい、となると、メールアドレス(アカウント)なのか、マシンのIPアドレスなのか、いずれかであるにしても、混乱が無いともいえない。一人で2台のマシンを持つときなど、2つのメールアドレスが欲しいとなってくることもあったりして、何がやりたいのかを言ってくれたほうが良い。

恐いのは知ったかぶりと思い込み。理解していようがいまいが、どういうことをやりたいのかを整理して、それを正しく表現するようにしたいものだし、して欲しいものだ。文字化けしている、と言われるよりは、変な字がたくさん出てしまいます、と言われた方がトラブルシューティングにも役立つ。